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ゲーム好きマイペース人生の軌跡:年輪日記

就職して子供も生まれて…と、気がつけば10年以上。マイペースなゲーム好きの日常を綴ったブログです。

【感想】秒速5センチメートル

Appleさんの取り計らいにより、久々に『秒速5センチメートル』を見てしまいました。懐かしい。

僕の中では「感動する映画」には分類されないのですが、ときどき見たくなる作品です。
なんか恋していたときの切ない気持ちとかを思い出す映画なんだよなー。
まさに「共感」するための映画だと思います。

この作品では恋愛がひとつのテーマですが、恋愛に限らずみられる物語構造かな、と。
人間誰しも昔は手に入ると思っていた、あるいは思い描いていた未来があって、その理想と異なる現実との差を受け止めたときの郷愁というか、切ない気持ちが描かれています。
三丁目の夕日』の作者の西岸良平さんの短編に、ヒーローを夢見ていた男の子がいつしかおとなになって、気がついたら冴えないサラリーマンをやっていて、結婚したものの奥さんに逃げられて、残された鼻水を垂らした男の子二人を男やもめで養うという作品があります。
最後のシーンが、子供にご飯をせがまれて、好きだったヒーロー番組の主題歌を口ずさみながら、涙を流しつつ料理をするという場面で締めくくられるという(笑)
あの感じにすごく通じるものがあるんですよね。
きっと誰しも多かれ少なかれ感じているこういった感覚を刺激する作品なんだと思います。

しかし主人公のように、人生の転機になるような強烈な体験が幼少時にあって、それを叶えられないまま引きずっていくというのはなかなかに切ない話だ。
そしてやっぱり子供の頃ってとても狭い世界にいて、無力だったんだなーと。
久々にそんなことを考えた夜でした。