ゲーム好きマイペース人生の軌跡:年輪日記

就職して子供も生まれて…と、気がつけば10年以上。マイペースなゲーム好きの日常を綴ったブログです。

グリー2014年6月期第1四半期決算に見るチャレンジとビジョンについて

11月13日に、グリーの2014年6月期第1四半期の決算発表がありました。
前年同期比だと減収減益、かつ早期退職者制度で200人前後リストラした直後ということもあり、予想通りというべきかネガティブな反応が多い気がします。
日経新聞の記事の見出し「グリー純利益73%減、特損51億円計上 7~9月」とか、その最たるものです。

が、個人的にはむしろ底力を感じた次第。
四半期営業利益で97億円、特損等差し引いても四半期純利益で24億円。
ついでに現金及び預金で462億もキャッシュがあるという、他の中小企業が見たらヨダレの出そうな数字です。
キャッシュがこれだけあるということは、つまりその分チャレンジができるということを意味します。

ただトレンドがマイナス傾向なのは事実で、ユーザがモバイルSNSからAppleGoogleのオープンマーケットに移っていることから、今まで利益を生み出していたプラットフォームとしての手数料収益は今後間違いなく減少していくと思われます。
他のコンテンツプロバイダーがコンテンツを作ってくれればその売上の30%分がグリーの利益になっていたことを考えると、ここが減るのは手痛いのは間違いありません。
グリー自体もスマートフォンでの売上は上がっていますが、自社プラットフォーム上ではなく、AppleGoogleのオープンマーケット上で勝負しなければならないということは、自社で製品開発のリスクを背負っていくことになります。
まぁ今まで突出していたのが、ここに来て他社と同じ条件になったレベルといえるので、それだけのこととも言えます。
ただ、今までのような「収穫期」は終わりつつあるというだけの話です。
そう考えると今回の決算は予想通りで、むしろ増益になった部分はいろいろと努力されたであろうことが偲ばれます。
圧倒的なキャッシュを考えると、今後新しいコンテンツや事業に投資することで、今以上に成長する可能性は十分にあるでしょう。

――ただ、本当の勝負はここからだろうなーとも思います。
ダウントレンドになって、人も去っていく中で踏ん張るのは、言葉にするほど簡単なことではないはずです。

グリーの企業理念は決算発表資料にもあるように、「インターネットを通じて、世界をより良くする。」です。
なんですが、現状のグリーの収益源はソーシャルゲームに大きく偏っていて、正直なところあまりこの理念にダイレクトにつながっているイメージはありません。
もちろんある程度こじつけることは可能です。
「世界中の人が楽しめるソーシャルゲームを提供しています」とかとか。
――が、おそらく優秀な人ほどそこに違和感を覚えそうです。
ここ数年はビジョンの追求よりも、おそらく今の収益を増すことを中心に組織作りをしてきたはずですので、よりこのビジョンと収益の「齟齬」が、大きな歪になりそうな気がしてます。
今後どちらを追求するかで、企業としてのあり方が大きく変わりそうです。

なんだかんだでここ数年のゲーム業界において一番の成長市場を作ったこともあり、グリーの決算は毎回注目しています。
面白い方向に変化するといいなーと思っている次第です。