ゲーム好きクラスタの楽な生き方:年輪日記

ゲーム、アニメ、漫画、ビジネスと、生活の効率化について。就職して子供も生まれて…と、気がつけば10年以上。マイペースなゲーム好きの日常を綴ったブログです。

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」にモヤモヤする理由:6話感想

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」、なんだかんだで毎回視聴しています。

しかし自分の中でモヤモヤしたまま一向に評価が定まりません、この作品。

動画としてのクオリティは間違いなく高い水準なのですが、シンプルに評価できない部分がとても多い印象です。

自分の中で何がしっくり来ていないのか、一度整理してみました。

 

主人公の感情に寄り添いきれないのはなぜか

エヴァンゲリヲンで6話といえば序盤の見せ場である「決戦、第三新東京市」。

シンジくんが自分の境遇を嘆き、逃げ出し、その後に戦う意味を見出すタイミングです。

ダリフラの6話は主人公であるヒロがある意味戦う意味を見出す会ではあるのですが、あのときエヴァを見えていたときほどの没入感は、どうしても感じられません。

もちろん、自分の年齢もあるんだろうなーとは思います。(エヴァ6話の放映が1995年なので、なんと22年以上前w 子供が一人成人する期間です。)

ただ、それだけではない違和感…。

 

シンジの心情はある意味分かりやすく、他人に認められたいというシンプルな承認欲求と、周囲から襲いかかる理不尽な状況、そしてそこで生まれる葛藤が描かれています。

その中で逃げ出したい気持ちを押さえ込んで、努力することで徐々に周囲との関係性が変わり、ポジションを得る部分が描かれています。

この悩みは多かれ少なかれ人間は誰でも持っている部分で、個人的にはすんなり受け入れられます。

 

一方でダリフラのヒロは、もともとは優秀で皆の中心であったものの、フランクスと呼ばれる決戦兵器への適正がないことが判明し、自分の存在意義に悩むところからスタートします。

そもそも6話で戦う動機を「オトナやコドモを守るため」と言っているように、彼はシンジとは異なり、自分のあるべき目的に関してはほとんど悩みはありません。その目的のために自分が不能であるということのみが、彼に陰を落としています。この時点で、一般人にはなかなか共感しにくい状況です。

かつヒロはもともとある種の強さを持っています。

それは主体的に訓練を行う姿勢だったり、リスクを犯してストレリチアに搭乗する姿勢だったりに現れます。

そこにはシンジの持つような弱さはありません。

このあたりが深く共感しづらい一因になっていると感じます。

 

テーマは新しい男女関係の模索?

そんなヒロが6話の中で、意識が朦朧とする中、自身がある種の諦観に浸っており、他者を見ていないことを指摘されるシーンがあります。

そう、ここで初めてヒロは自分の存在意義のためにフランクスに乗るのではなく、パートナーであるゼロツーのことを意識します。

それまでのヒロの行動や発言を振り返るとゼロツーと乗ることで自分の存在意義が確認できることにフォーカスされており、ゼロツーの本質を読み取ろうという努力は見られませんでした。

死の間際で、ようやくヒロはゼロツーの孤独と努力を理解します。

そしてもう一つの目的であること、つまり孤独な彼女の翼としての役割を自ら選び取ります。

 

ヒロに限らず、精神的に未熟なパラサイトたちの男女関係は、非常に微妙なバランスを描いています。この状況を、フランクスという決戦兵器は男女二人で搭乗し、二人のシンクロ率が上がらないとうまく動作しないという設定がより強調しています。

ここまで見ると、ある種の男女関係のあり方を描くのがこの作品のテーマなのではないか、と感じます。

 

ただその一方で、明らかに男性向けの露骨な描写や設定があったり、謎の多い世界設定がそのテーマにフォーカスするのを阻害している気がします。

比翼連理を描くのに、果たしてこれらの描写や設定は必要でしょうか?

このあたりがおそらく自分の中でモヤモヤしている一因かもしれません…。

 

成長に伴う痛みにこそ共感したい

もう一つ転換点となる6話に集中しきれなかった理由は、成長に伴う痛みへの共感の欠如です。

 

エヴァにおけるシンジの自分の存在意義への痛みや、トウジから殴られる痛み、死を意識しながら使徒と向き合う痛みはとてもよく想像ができます。

 

しかしヒロの持つ痛みは、我々の想像の域を超えています。

なぜかといえば、「ゼロツーと一緒に乗るとなぜか死にそうになる」という点に関して、実体験を踏まえた想像ができないためです。

さらに思いの力一つでこの痛みが回復してしまうのも、微妙に腑に落ちません。このあたりの納得感の欠如が、今一歩不足を感じてしまう原因な気がします。

なぜか? 少なくとも僕自身は、成長に伴う痛みにこそ共感したいと思います。

そしてだからこそ、その先に新たな世界が拓けるからです。

 

とはいえまだ6話

物語としてはまだまだ序盤です。

ここからどう展開するか、期待しつつもう少し粘ってみるつもりです。

 


ダーリンインザフランキス 第6話 感動シーン