ゲーム好きクラスタの楽な生き方:年輪日記

ゲーム、アニメ、漫画、ビジネスと、生活の効率化について。就職して子供も生まれて…と、気がつけば10年以上。マイペースなゲーム好きの日常を綴ったブログです。

コインチェック会見をわかりやすくまとめてみた

仮想通貨取引所のコインチェックで一部入出金の停止、取引の停止があったということで、昨日26日の23:30より記者会見がありました。

ざっと見て感じたことなどをまとめました。

 

そもそも何が起こったか

ざっと要旨をまとめると下記のとおりです。

  • 仮想通貨「NEM(ネム)」の時価約580億円相当が不正に引き出された。
  • 補償内容に関しては検討中で、まだ結論が出ていない。
  • 公式サイトではコールドウォレットというネットワークで切り離した場所で多くの仮想通貨を保管しているので安全と謳っていたものの、NEMに関してはホットウォレットに入っており、ネットワークから切り離されていなかった。
  • 多くの取引所がマルチシグ(複数署名式のセキュリティ強化)に対応していたものの、コインチェックのNEMはマルチシグには対応していなかった。
  • NEM以外の通貨に関しては、今のところは被害は確認されていない。
  • コインチェックは仮想通貨取引所として金融庁に届け出は出しているものの、まだ正式に認可はされていない。

 

最大のポイントは補償できるかどうか

規約上は補償する義務ないと免責されており、おそらく逃げることは可能です。

ただもちろん逃げる=今まで築き上げた資産と信用をすべて放棄するということを意味しますので、コインチェック側としてはできる限り補償を検討するのではないかと思われます。

ただキャッシュとして580億というのは、なかなか難しいのではないかとは思われます。

CMやアフィリエイトなど積極的に投資を行っているフェーズで、ベンチャーキャピタルなどからも出資を受けていることを考えると、余剰な現金貯蓄を抱えておく理由がないためです。

記者会見上も、この現金余力に関する質問が飛んでいましたが、「株主との合意が取れていないので公表できない」という形で回避していました。

実際、ここをどう回答するかで、今後のビジネスに大きな影響があると思います。

ただ決して小さくない額面ですので、果たしてカバーできるか、今後が気になるところです。

ちょうど先日サイバーエージェントの第一四半期の決算が発表されましたが、営業利益が82億。580億となると、その7倍の規模です。

 

攻めと守りのバランスは難しい

起こしたことを責めるのは簡単なのですが、事業をやる側としては賭けに負けたというしかないと思います。

現状仮想通貨取引所はプラットフォームとしての競争状態で、このタイミングでシェアをとれるかどうかがおそらく向こう10年のビジネスポジションを決める形になります。

つまり勝ちいくならいやでも攻めなければならないタイミングだったはずです。

そんな中で、限られたエンジニアリングのリソースで何を優先するかは極めて難しい問題だったといえるでしょう。(なお80人中40人がエンジニアだそうです。)

 

孫さんが以前「7割成功率があれば事業はやるべき」と述べていましたが、70%の確率で勝てるのであれば、攻めるのは事業家としてはあり得る姿だと思います。

残念ながら今回は、残りの30%の確率で負けたといえるかもしれません。

 

記者のレベルは非常に低い

余談になりますが、記者会見の後半は記者からの質疑応答で進んだのですが、この記者の質問レベルが非常に低くて驚くレベルでした。

  1. そもそも仮想通貨やブロックチェーンの基礎も理解していない
  2. コインチェック側の不備を責めることを前提とした居丈高な質問が多い
  3. ひとつひとつ質問するのではなく、一度に複数を求めるので適切な回答が得られない

とくに2番目がひどく、相手に説明を求めるのではなく、決めつけた内容に対してYes/Noを求めるものが多かった印象です。

これだと適切な回答を得られるわけはなく、本当に視聴者が求めているやりとりとはだいぶ乖離していた印象がありました。

まー、こうして出る釘は打たれるのでしょうね…。

実社会への影響

アメリカでは仮想通貨の投資による自殺を防ぐためにホットラインが設置されたそうです。

www.newsweekjapan.jp

日本人は欧米人に比べ遺伝子的に打たれ弱いことを考えると、今回被害にあった人で、同様のケースが発生する可能性もなくはありません。

それを考えると、投資ビジネスというのは恐ろしいなーと思います。

少なくとも自分で参入したいとは思えません…。

 

が、そのリスクを含めてチャレンジする人がいるからこそ未来は開けていくこともあり、今後のコインチェックの若き社長(27歳!)の動向に注目したいと思います。

 

最後に、よく言われるように、どう考えても一番悪いのは盗んだクラッカーで、コインチェックも被害者です。

日本のメディアは本当に出る釘を打つのが好きらしい。